チーム設計師の考え事

日々、考えていることをつらつらと

バス係数、少し話すだけで2になる

コロナで寝込んでいるとき、分かったことがある。コロナに肉は効かない、支援先のチームはスクラムマスター(僕)がいなくても動けた、そして30分話すだけでバス係数が2になることもあるということ。


バス係数とは、不謹慎だと言われ兼ねない表現だが、「何人がバスにひかれて、いなくなると、チームが破綻するか」という数字を表している。

バスにひかれないまでも、異動、体調不良、転職などなど、チームを離脱する要因はたくさんある。情報や能力の偏り、属人化が進んでいると、チームメンバーの離脱でチームは非常にまずい状態になる。少なくとも、バス係数が1にならないようにするのが、リスク回避の第一歩だ。


僕がかかえている、バス係数が1のタスクがあった。体調不良で寝込んでいる期間内に終わらせなければならないものでもあった。働けそうにない、どうしよう。

結果としては、このタスクに関するミーティングに一緒に出ていたメンバーに引き継ぐことで事なきを得た。30分、オンラインミーティングで引き継ぎを行ったのだ。


リモートで仕事ができる環境があってこそだが、少し話すだけで自分しかできないタスクを他の人に任せることができたのは今までに無い体験だった。

リモートワークを加味すると、バス係数を2以上にするための戦略が変わってくるのかもしれない。