チーム設計師の考え事

日々、考えていることをつらつらと

集まる時間を決めておく。話題がなくとも(POアワーのすすめ)

チーム内でコミュニケーションをスムーズにするための方法はいろいろある。おそらく、多くのチームで取り入れているであろう朝会や週次定例もその中のひとつだ。

 

ぼくが支援しているチームでも、そうした朝会や週次での定期的なコミュニケーションの場を設定している。そして、もうひとつの工夫として、「POアワー」を設けている。

※POについて補足。このチームでは、スクラムというソフトウェア開発のフレームワークを使って仕事をしている。スクラムチームには、開発をする人(複数人)と、何を開発するのかに責任を持つ人(1人)がいる。前者を開発者、後者をプロダクトオーナー(PO)と言う。

 

開発者とPOではタスクが異なるため、定期的なミーティング以外の場面ではコミュニケーションがスムーズにゆかないことも多い。

そこで、半ば強制的にコミュニケーションをするためにチーム全員が集まる時間を作った。それがPOアワーだ。


やっていることは、いたってシンプル。

毎日1時間の枠を、あらかじめスケジュールに入れておく。それぞれの役割から共有したいことや相談したいことを話す。話すことがなくなったり、そもそも何も話題がなければその時点で解散する。

運用開始時には、「本当に毎日話すことがあるのかな」という気持ちでいたが、実際に運営してみると話題がない日はなかった。

 

とにかく集まって、顔を合わせ、情報共有や質疑応答をする。この「POアワー」のおかげでチームはうまくいっていると言ってもよいだろう。フルリモートで働いているチームなので、こうした時間がなおさら役に立っているのかもしれない。

 

もし、コミュニケーションが問題でチームの生産性が落ちているのであれば、このような強制的にコミュニケーションの時間をとる方法を試すのも一手だ。