チーム設計師の考え事

日々、考えていることをつらつらと

ファシリテーション

気になることがあれば、聞けばいい

気になっていることがある。チームのふりかえりで、出てくる付箋の数が少ない。 これには、良い見かたと悪い見かたがある。 「付箋が出ないほどチームがうまく機能している」というのが良い見かた。スムーズに進んでいるから、言うことがない。 「意見が出し…

場所を作るだけでもチームが動く

ちょっと嬉しいことがあった。今月から立ち上がったチームの動きについて。 プロジェクトの方針がまだ固まっておらず、今は準備期間。(ソフトウェア開発のチームなので)開発環境の構築やチームビルディングを行っている。 「スケジュール感がわからないと…

いつでも、チームにふりかえりをはさみこむ

新年度、新しいチームに参加している。立ち上げ期なので、まずは自己紹介やチームのルール決めから。 チーム作りを進めてはいるものの、「なんだか全体的にもやっとしているかも」と感じた。なので、ミーティングの最後に5分だけふりかえりの時間をとってみ…

全員が納得感するプロンプトでChatGPTに聞く

年間の研修日程と担当者を決める。4月の恒例行事だ。 かなり先の話も含まれるので、だれがいつやっても問題ない。「担当日をみんなでわりふろう!」となっても、決め手がない。 そんなときは、ChatGPTに聞けばいい。 取り立ててすごい使い方ではないし、同じ…

もやもやを出す、語る

働いていて、もやもやを感じることは誰しもあることだろう。もやもやを放っておくと、業務上の問題がおることもあるし、個人のモチベーション低下につながることもある。 しかし、もやもやを出す場は少ない。定例、朝会、ふりかえり。もしかしたら、1on1の時…

会議にOARR (オール)を持ち込む

なにごとも、つかみが肝心。良い会議をつかみ取りたいなら、OARR (オール)を持っていく。 OARRは、目的(Outcome)、アジェンダ(Agenda)、そして役割(Role)とルール(Rule)の頭文字。これらを会議の冒頭に参加者全員で認識あわせを行う。 例1、プロジェクトの…

感情を言語化する「ムードメーター」でチェックインをしてみた

なぜか、むかし読んだWeb記事をおもいだした。「今日のふりかえりのチェックインはどうしようかな」と考えていたとき、ふと頭をよぎった。こういうとき、デジタルなメモはとても役に立つ(Notion、いつもありがとう)。 日付を見ると、2021年8月の記事なので…

前にしていた話や約束も、目に見える形にして提示するべき

予算の話で認識あわせをするのに時間がかかった。なにかトラブルがあったわけではない。だが、お金のやり取りは慎重にするべきなのだ。 渡部「以前お話したように、これこれこういう理由で、この額の請求で大丈夫ですか?」相手「??? どういう話でしたっ…

会議終了時に決まったことは確認せよ。議事録をとっていたとしてもね

とあるチームのふりかえり。いいね! と思うアクションアイテムが出た。「会議の最後に、決まったことを確認しよう」というもの。チーム全体にただよう「かみ合っていない感」からこのアクションが導き出された。 これがいいアクションなのは、手戻りを防げ…

1on1でもワークショップしたっていいんだぜ

1on1では話を聴くことが大事だといわれている。そう、傾聴。だけど、この言葉のイメージからなのか、ただ「話す」「聞く」だけで1on1の時間を過ごしている人が多い。もちろん、それでも問題はない。ただ、「ワークショップをする」という選択肢を持っていて…

自分を表す9マスで自己紹介:ナインタイル

チームの自己紹介方法はいろいろあるけれど、ぼくがちょくちょく使うのは「ナインタイル」という方法。元同僚に教えてもらったのだけれど、出典は不明。だけど、かなり使える。 まず、紙でもオンラインホワイトボードでもいいのだけど、それぞれが9つのマス…

参加者全員が笑顔になるアイスブレイク

先日、すてきなアイスブレイクに出会った。このアイスブレイクを行うと、なんと参加者全員が笑顔でミーティングを始められるのだ。 手順は簡単。ただし、オンラインミーティングであることが前提条件だ。 まずは、笑顔の効果を話す。笑顔は信頼関係はもちろ…

ふりかえりが怖い

実を言うと、ふりかえりが怖いんです。 ふりかえりのファシリテーションをするのが怖い。 そんなぼくが書く、ふりかえりアドベントカレンダーの17日目です。 なぜ怖いのか?それは「なんだか、いい感じのアクションを出さないといけない気がする」からです。…

ファシリテーターには「気働き」が必要だ

この記事は「ファシリテーター」をテーマにしたアドベントカレンダーの3日目の記事になります。 adventar.org 世の中は学びにあふれている。 スポーツ観戦、アニメ、ゲーム、マンガ、映画などなど。エンターテインメントも然りだ。 ぼくは最近、落語からも学…

アイスブレイク担当のローテーションで得られていること

ローテーションっていいものだ。ジョブローテーションはなんだかイヤなイメージがあるけれど。 ぼくも顔を出している、とある会社の各チームの代表者が集まる週次ミーティング。その日のアイスブレイク担当者が、アイスブレイクをすることからはじまる。 毎…

とにかく、ブレイクアウトルームを作っている

研修ハンドブックシリーズを読んでから、意識的に試していることがある。とにかく、ブレイクアウトルーム(Zoomでグループに分かれて話ができる機能)を使うということだ。 www.sobarecord.com リモートで仕事をすることが増えてから言われていたことだが、…

1%のカイゼンアイデアを出すふりかえり

支援しているチームのひとつで、「いろいろなふりかえりを体験してみたい!」という意見がでた。 そこから隔週でチームメンバーがやったことがない(そして、ぼくもやったことがない)ふりかえり手法を試している。 今回やってみたのは、「小さなカイゼンア…

画像を推察するアイスブレイク

ミーティングで試したアイスブレイクが好評だった。とある勉強会で体験した、その名も「画像推察ゲーム」。 画像を見せて、「これはWikipediaのどのページで使われている画像か?」を参加者に答えてもらうというシンプルなゲームだ。 手順もシンプル。 (事…

減らす、やめるという選択を促すふりかえり

フレームワークは、思考の補助線である。良くも悪くも、そのフレームの方向性に考えは促されていく。 チームのふりかえりにも、たくさんのフレームワークがある。一番有名なのはKPTだろう。 そんなフレームワークの中で、ぼくがよく使うのは「Small Starfish…

対話型鑑賞を体験した話

対話型鑑賞を体験した。 対話型鑑賞とは、文字通り参加者全員で対話しながら絵を見るというもの。美術館がオンラインでイベントをしているらしく、そこに参加したコミュニティー仲間が体験会を開いてくれた。 今回は下記の手順で実施。 一枚の絵を見て、「見…

あなたのグッとくる瞬間はいつですか、という問い

とあるミーティングのチェックインにて、すごく良い問いに出会えた。 「あなたのグッとくる瞬間はいつですか?」 ぼくも含めたミーティングの参加者は全員、この問いに答えるべく考えをめぐらせていた。 「チームから楽しいという声が出たとき」「部下からフ…

アイスブレイクにゲーム性を持たせる

参加者がローテーションでアイスブレイクをしている会議にて、先日「マイブーム時限爆弾」を体験した。 ルールは、いたって簡単。 マイブーム(ハマっていること、新しく始めたことなど)を、理由を添えて言う 話し終わったら、次の人を指名 制限時間になっ…

みんな沈黙に困っている

先日つぶやいたこのtweet、多くのいいねをいただきました。 研修などで「何か質問ありますか?」と問いかけるよりも、「次に進む前に、確認しておきたいことはありませんか?」「説明が不足している点はありませんか?」という言葉にした方が良いらしい。お…

なあなあなミーティングには、「期待」を聞くのが効果的かも

定期的なミーティングは、なあなあになりがちな気がしています。どういう工夫をしているにせよ。 最近、少し仕切り直しをした方が良さそうだと思うミーティングがありました。支援先のソフトウェア開発チームで、隔週で行っているふりかえりです。 問題があ…

「気になっていること」のふりかえりをしてみた感想

気軽に心配ごとを話せるのはいいですね。 ふりかえりカタログを参照し、このふりかえりをチームで実施してみました。 speakerdeck.com チームの現状としては、プロジェクト自体がかなり順調で、なんの問題もないように見えています。それが表面上だけじゃな…

良いミーティングには「ビジョン・ステートメント」が必要だ

成功の定義があるかないか。それが問題だ。 会議の目的がわからない、どうなったら終わりなのか分からない。そんなミーティングはたくさんあります。 ぼくが、ミーティングの開催を考えるときに、「ビジョン・ステートメント」をイメージして準備をしていま…

新米ファシリテーターにおすすめ『世界で一番やさしい会議の教科書』

終了条件を設定しないミーティング、多いですよね。何も書かないで延々と議論している会議ばかりですよね。 誰もが話し合いの場は、うまく進めたいものです。ワークショップを効果的に運営したいという人もいるでしょう。 ファシリテーションを学びたいとい…

偏愛マップをアイスブレイクに応用した「Top of 偏愛」

偏愛マップが5分でできるとは。正確にはマップではないけれども。 とあるチームのキックオフ。ぼくはオブザーバーとして参加しました。その時、ファシリテーターの方がしていたアイスブレイクが秀逸でした。 偏愛マップという、チームビルディングにとても効…