チーム設計師の考え事

日々、考えていることをつらつらと

2022-01-01から1年間の記事一覧

ふりかえりが怖い

実を言うと、ふりかえりが怖いんです。 ふりかえりのファシリテーションをするのが怖い。 そんなぼくが書く、ふりかえりアドベントカレンダーの17日目です。 なぜ怖いのか?それは「なんだか、いい感じのアクションを出さないといけない気がする」からです。…

楽しく過ごすためには、小さな成長を見つける

DevLOVE Advent Calendar 2022、11日目の記事です。 人生、やはり楽しく過ごしたいもの。楽しく過ごすための要素はいろいろあるが、なかでもお手軽なのは「小さな成長を見つける」ことだと思う。 面白いコンテンツ、他者からの評価、これらも「楽しさ」のひ…

ファシリテーターには「気働き」が必要だ

この記事は「ファシリテーター」をテーマにしたアドベントカレンダーの3日目の記事になります。 adventar.org 世の中は学びにあふれている。 スポーツ観戦、アニメ、ゲーム、マンガ、映画などなど。エンターテインメントも然りだ。 ぼくは最近、落語からも学…

成功した未来だけではなく、失敗した未来も考えるプレモルテム(プレモーテム)

チーム作りにおいて、未来に目を向けることは大切だ。チームの目的を定めることで、チームが一丸となって進んでいくことができる。 そんな明るい未来を描くのと同じくらい、失敗した未来に目を向けることも大切だ。 どんなことをするにせよ、リスクはつきも…

クレイジー8で改善アイデア出し

チームを良くするためのアイデアを、ひとり8個書く。4分で。人間、出そうと思えば出せるものですね。 これは、ぼくがオブザーバーとして参加した、とあるチームのふりかえりミーティングでのことだ。 最近、このチームではアイデアを出すメンバーが偏ってお…

「野望」には、その人の今までとこれからが詰まっている

ユーザーの声を聞くことで、サービス向上、品質向上につながる。 同じように、チーム作りでも、チームメンバーの声を聞くことは大事なタスクだ。 とあるチームのスクラムマスター(チームがうまく機能するためにいろいろやる人)から、「チームメンバーと1on…

喜怒哀を思い出してふりかえり

ものごとをふりかえる際、「起こったこと」を中心に考えてしまいがちだ。けど、「感情」にフォーカスすることも大切。自分や他の人が感じたことも、「事実」であり、扱うべき「データ」なのである。 ぼくがチームのふりかえりでよく使う、「事実/感情」「Goo…

敵を見誤るなよ

実践の場があることは、とてもありがたいこと。 人前でファシリテーション、コーチング、研修講師をする機会をたくさんいただいている。そのたびに、少しずつだけれど、自分の成長を感じている。 最近、このような場に立つたびに思い出す言葉がある。 「敵を…

アイスブレイク担当のローテーションで得られていること

ローテーションっていいものだ。ジョブローテーションはなんだかイヤなイメージがあるけれど。 ぼくも顔を出している、とある会社の各チームの代表者が集まる週次ミーティング。その日のアイスブレイク担当者が、アイスブレイクをすることからはじまる。 毎…

研修の評価とは、現場で使えているかを問うこと

研修満足度とは、まったく違う景色が見えた。 チーム作りの仕事をしつつ、年間70回の社内研修にもかかわっている。 自分が講師をしたり、日程調整をしたり、社外講師と契約したり。チームには人材育成も影響を与えていると考えているし、「教える」ことはチ…

関係性を紐解く。深く。システム・ジオグラフィー Day3

システムコーチングのトレーニングを受けている。最終日の3日目が終了。5回中の3回目が終わったことになる。 3回目にして、システムコーチングがどういうものか分かってきたかもしれない。 システムコーチは、人と人との関係性に対してコーチングを行う。そ…

地層と感情 。システム・ジオグラフィー Day2

国の次は地層。そうして世界は成り立っている。 システムコーチングのトレーニングを受けている。2日目が終了。 Day2は、関係性の「地層」の話に終始した。正直、まだ自分の中でかみ砕けていない。 地層には4つの層があり、外的役割、内的役割、秘密の役割、…

相互理解のための、旅というメタファー 。システム・ジオグラフィー Day1

システムコーチングのトレーニングを受けている。1日目が終了。 ひたすらにランズワーク®︎を行う一日だった。 ランズワークは、相互理解を確立するためのツールだ。自分を国にたとえて、その国の様子や文化、特徴を表現する。そして、お互いの国を「旅」する…

システムコーチングのトレーニングを受けてきます。システム・ジオグラフィー Day0

チーム作りは、1+1を2未満にしないことだと考えている。「1+1=100!」という世界観とはちょっと違う。 なぜなら、人と人とが関わることで、何かしらの問題が起こるためだ。 それはコミュニケーションミスかもしれないし、目的のズレかもしれない。好き嫌いか…

とにかく、ブレイクアウトルームを作っている

研修ハンドブックシリーズを読んでから、意識的に試していることがある。とにかく、ブレイクアウトルーム(Zoomでグループに分かれて話ができる機能)を使うということだ。 www.sobarecord.com リモートで仕事をすることが増えてから言われていたことだが、…

1%のカイゼンアイデアを出すふりかえり

支援しているチームのひとつで、「いろいろなふりかえりを体験してみたい!」という意見がでた。 そこから隔週でチームメンバーがやったことがない(そして、ぼくもやったことがない)ふりかえり手法を試している。 今回やってみたのは、「小さなカイゼンア…

画像を推察するアイスブレイク

ミーティングで試したアイスブレイクが好評だった。とある勉強会で体験した、その名も「画像推察ゲーム」。 画像を見せて、「これはWikipediaのどのページで使われている画像か?」を参加者に答えてもらうというシンプルなゲームだ。 手順もシンプル。 (事…

雑談会をしてみた感想

こちらの記事での宣言通り、「アジャイル雑談会」を毎週1回開催している。 www.sobarecord.com 雑談したいトピックを出し、投票する。投票数が多いトピックをその日のテーマとし、雑談する。このシンプルな回を毎週開催している。 ちなみに、今まででた話題…

楽しむと成長する。成長すると楽しめる

ゲームをするのが好きなのですが、さいきんはもっぱら『ストリートファイター5』をプレイしている。ボクシングなどの格闘技と同様に、相手を倒せば勝ち。対戦型格闘というジャンルのゲームだ。 勝つためには、ドラゴンクエストやポケットモンスターとは違い…

呼び捨てをしない

親しき仲にも礼儀あり良い仲にも笠を脱げ近しき仲にも垣を結え 「礼」に関することわざは、たくさんある。これは「礼」が人間社会で重要であることの裏返しのように思える。 この「礼」について、ぼくが社会人になってから続けている習慣がある。「呼び捨て…

減らす、やめるという選択を促すふりかえり

フレームワークは、思考の補助線である。良くも悪くも、そのフレームの方向性に考えは促されていく。 チームのふりかえりにも、たくさんのフレームワークがある。一番有名なのはKPTだろう。 そんなフレームワークの中で、ぼくがよく使うのは「Small Starfish…

対話型鑑賞を体験した話

対話型鑑賞を体験した。 対話型鑑賞とは、文字通り参加者全員で対話しながら絵を見るというもの。美術館がオンラインでイベントをしているらしく、そこに参加したコミュニティー仲間が体験会を開いてくれた。 今回は下記の手順で実施。 一枚の絵を見て、「見…

集まる時間を決めておく。話題がなくとも(POアワーのすすめ)

チーム内でコミュニケーションをスムーズにするための方法はいろいろある。おそらく、多くのチームで取り入れているであろう朝会や週次定例もその中のひとつだ。 ぼくが支援しているチームでも、そうした朝会や週次での定期的なコミュニケーションの場を設定…

あなたのグッとくる瞬間はいつですか、という問い

とあるミーティングのチェックインにて、すごく良い問いに出会えた。 「あなたのグッとくる瞬間はいつですか?」 ぼくも含めたミーティングの参加者は全員、この問いに答えるべく考えをめぐらせていた。 「チームから楽しいという声が出たとき」「部下からフ…

ムービングモチベーターズでふりかえりしてみた

「どういう仕組みを取り入れると皆のモチベーションはあがる?」 この問いかけが、いいなと思った。先日参加した、「マネージング・フォー・ハピネス発刊イベント」のワーク体験で、訳者の寳田さんから教わった言葉だ。 ワークでは、ムービングモチベーター…

みんな世界征服を目指しているのかもしれない

岡田斗司夫さんのYoutubeを見たのがきっかけで、『13歳からの世界征服』を読んでみた。 本書は、イスラーム学者である著者が学生の悩みに回答するという内容だ。「当たり前」にとらわれないというのが、全ての回答の根底にある。 「夢を持てません」という悩…

お互いにレベルアップする会を運用している話

締め切り効果ってあるんです。良くも悪くも。今回は、良い方のお話です。 部の取り組みとして、「領域活動」を行なっている。これは、仕事に関わるテーマ(プロダクトデザイン、アジャイル、UXなどなど)ごとに参加者を募り、部全体のケイパビリティを上げて…

バス係数、少し話すだけで2になる

コロナで寝込んでいるとき、分かったことがある。コロナに肉は効かない、支援先のチームはスクラムマスター(僕)がいなくても動けた、そして30分話すだけでバス係数が2になることもあるということ。 バス係数とは、不謹慎だと言われ兼ねない表現だが、「何…

二兎を追って一石二鳥するには旗印が必要だ

二兎を追う者は一兎をも得ず。ちょっと微妙だなと思っている言葉だ。 ふたつのもの両方を中途半端に追えば、それは効率が悪いだろう。一石二鳥にするためには、戦略的に考える必要がある。 有効な手のひとつは、大きくブレないような方向性を決めること。旗…

アイスブレイクにゲーム性を持たせる

参加者がローテーションでアイスブレイクをしている会議にて、先日「マイブーム時限爆弾」を体験した。 ルールは、いたって簡単。 マイブーム(ハマっていること、新しく始めたことなど)を、理由を添えて言う 話し終わったら、次の人を指名 制限時間になっ…