クレイジー8で改善アイデア出し
チームを良くするためのアイデアを、ひとり8個書く。4分で。人間、出そうと思えば出せるものですね。
これは、ぼくがオブザーバーとして参加した、とあるチームのふりかえりミーティングでのことだ。
最近、このチームではアイデアを出すメンバーが偏っており、アイデア数自体も少ない。このことに頭を悩ませていたスクラムマスター(チームがうまく機能するためにいろいろやる役割)はアイデア出しの方法を変えてみることにした。
とにかくアイデアの数を出すため、クレイジー8(クレイジーエイト)を使ってみたのだ。ナイストライ。
クレイジー8とは、短時間でアイデア出しをする方法。A4の紙を折って8マスを作り、1分にひとつ枠の中にアイデアを描く。やることはシンプルだが、短時間でアイデア出しができる、とても強力なツールだ。
本来の使い方としては、ひとつのアイデアに対しバリエーションを広げていくため使うのだが、今回は単純にアイデア出しに使った。
また、アイデアは絵と文字で表現するのだが、今回は言葉のみにした。オンラインホワイトボード上で作業をしたからだ。なので、アイデア出しの時間は1分ではなく、30秒にセット。
アイデアの質を心配していたのだが、思い過ごしだったようだ。チームの改善に役立つ、良いアイデがしっかり出た。
もちろん、重複したアイデアはたくさん出る。しかし、チームの興味がどこに向いているのかがわかるので、そこもメリットだなと感じた。
ぼくが前に試した、アイデア出しのハードルを下げる方法とは違う角度でアイデアが出やすくなったという印象を受けた。
「とにかくアイデアを出した方が良い」という成功体験も積めるので、チームの初期段階や、たまにやると良さそう。
また、本来の使い方どおり、ひとつのアイデアに対してバリエーションをつけるように使ってもいいかもしれない。