チーム設計師の考え事

日々、考えていることをつらつらと

チーム作り

気になることがあれば、聞けばいい

気になっていることがある。チームのふりかえりで、出てくる付箋の数が少ない。 これには、良い見かたと悪い見かたがある。 「付箋が出ないほどチームがうまく機能している」というのが良い見かた。スムーズに進んでいるから、言うことがない。 「意見が出し…

モブプログラミング体験会でチームビルディング

ソフトウェア開発チームのチームビルディングとして、モブプログラミング体験会はかなりいいかもしれない。 立ち上がったばかりのチームで、「モブプロわいわい会」をした。ペアプログラミングを体験したことがないメンバーが多かったので、雰囲気をつかむた…

場所を作るだけでもチームが動く

ちょっと嬉しいことがあった。今月から立ち上がったチームの動きについて。 プロジェクトの方針がまだ固まっておらず、今は準備期間。(ソフトウェア開発のチームなので)開発環境の構築やチームビルディングを行っている。 「スケジュール感がわからないと…

いつでも、チームにふりかえりをはさみこむ

新年度、新しいチームに参加している。立ち上げ期なので、まずは自己紹介やチームのルール決めから。 チーム作りを進めてはいるものの、「なんだか全体的にもやっとしているかも」と感じた。なので、ミーティングの最後に5分だけふりかえりの時間をとってみ…

もやもやを出す、語る

働いていて、もやもやを感じることは誰しもあることだろう。もやもやを放っておくと、業務上の問題がおることもあるし、個人のモチベーション低下につながることもある。 しかし、もやもやを出す場は少ない。定例、朝会、ふりかえり。もしかしたら、1on1の時…

うなずきがあると話しやすい

対面でもリモートでも、相手の話を聞くときはうなずくようにしている。1対1で話すときはもちろん、講演を聞くときにもそうしてる。 なぜうなずき始めたのかは思いだせない。ただ、いま習慣になっているのは、うなずきによって得することがあるからだ。 今ま…

「学習マトリックス」でのふりかえり、やっぱりいいね

ちゃんと、ふりかえれたなあ。先日、ぼくがファシリテーターをつとめたふりかえりを終えて、そう思った。 使ったのは、「学習マトリックス」という手法。2×2のマトリックスを用意し、それぞれのマスに、下記内容をチームみんなで書いていく。 笑顔:良かった…

感情を言語化する「ムードメーター」でチェックインをしてみた

なぜか、むかし読んだWeb記事をおもいだした。「今日のふりかえりのチェックインはどうしようかな」と考えていたとき、ふと頭をよぎった。こういうとき、デジタルなメモはとても役に立つ(Notion、いつもありがとう)。 日付を見ると、2021年8月の記事なので…

陽気でいよう ─『ユーモアは最強の武器である』を読んで

少し前の自分なら、「ユーモアは最強の武器である」とは思えなかっただろう。不満が降り積もる組織、殺伐としたチーム、楽しく働けていない人々。そんな現場をたくさん見てきた今、ユーモアはひとつの希望なのかもしれないと感じている。 『ユーモアは最強の…

1on1でもワークショップしたっていいんだぜ

1on1では話を聴くことが大事だといわれている。そう、傾聴。だけど、この言葉のイメージからなのか、ただ「話す」「聞く」だけで1on1の時間を過ごしている人が多い。もちろん、それでも問題はない。ただ、「ワークショップをする」という選択肢を持っていて…

自分を表す9マスで自己紹介:ナインタイル

チームの自己紹介方法はいろいろあるけれど、ぼくがちょくちょく使うのは「ナインタイル」という方法。元同僚に教えてもらったのだけれど、出典は不明。だけど、かなり使える。 まず、紙でもオンラインホワイトボードでもいいのだけど、それぞれが9つのマス…

善と系

会社の先輩が推している「コテンラジオ」を聞き始めた。1年半前におすすめされてから、やっと重い腰、というか耳をかたむけたのだ。 なるほど、これは勉強になる。 最新のテーマは「社会福祉」。その中で話されていた「善」の定義が興味深かった。 「善」と…

うまく協働するために仕事のレベル感をあわせる

何を、いつまでに、どこまでのレベルで、何のためにやるのか。そして、それぞれがどう動くか。メンバー間でこれらの認識があっていないと、チームの不和につながってしまう。 例えば、AさんとBさんが協力してプレゼン資料を作ることになったとする。 Aさんは…

失敗は学習の機会

お隣のチームでは、失敗したことを忘れないように付箋に書いて貼っているらしい。チームメンバーに新人が多いため、教育という意味でも有効に活用しているようだ(新人の方々を”詰める”のではなく、知見を溜めるのが目的)。 チームの虎の巻を作るような、良…

『熱狂のデザイン 楽しく結果を出すチームのつくり方』を読んで、チーム作りを見直す機会になった

「協力」という言葉を紐解いていくと、良いチーム作りのヒントを見つけられるかもしれない。最近はそんなことを考えている。 ハーバード大学が80年間近く続けている大規模な追跡調査によると、人生に幸福と健康をもたらすのは良い人間関係だそうだ。これは、…

コーチング的アプローチから得られるものが求められているのかも。RSGT2023の感想

世の中の複雑性は、どんどん増していっているように感じる。テクノロジーは進化し続けるし、価値感は細かくなり続けていき、地球規模の問題を真剣に考えなくてはならなくなってきた。 扱うものが膨らみ続けるなか、コーチング的なアプローチで得られるものを…

成功した未来だけではなく、失敗した未来も考えるプレモルテム(プレモーテム)

チーム作りにおいて、未来に目を向けることは大切だ。チームの目的を定めることで、チームが一丸となって進んでいくことができる。 そんな明るい未来を描くのと同じくらい、失敗した未来に目を向けることも大切だ。 どんなことをするにせよ、リスクはつきも…

「野望」には、その人の今までとこれからが詰まっている

ユーザーの声を聞くことで、サービス向上、品質向上につながる。 同じように、チーム作りでも、チームメンバーの声を聞くことは大事なタスクだ。 とあるチームのスクラムマスター(チームがうまく機能するためにいろいろやる人)から、「チームメンバーと1on…

喜怒哀を思い出してふりかえり

ものごとをふりかえる際、「起こったこと」を中心に考えてしまいがちだ。けど、「感情」にフォーカスすることも大切。自分や他の人が感じたことも、「事実」であり、扱うべき「データ」なのである。 ぼくがチームのふりかえりでよく使う、「事実/感情」「Goo…

アイスブレイク担当のローテーションで得られていること

ローテーションっていいものだ。ジョブローテーションはなんだかイヤなイメージがあるけれど。 ぼくも顔を出している、とある会社の各チームの代表者が集まる週次ミーティング。その日のアイスブレイク担当者が、アイスブレイクをすることからはじまる。 毎…

関係性を紐解く。深く。システム・ジオグラフィー Day3

システムコーチングのトレーニングを受けている。最終日の3日目が終了。5回中の3回目が終わったことになる。 3回目にして、システムコーチングがどういうものか分かってきたかもしれない。 システムコーチは、人と人との関係性に対してコーチングを行う。そ…

相互理解のための、旅というメタファー 。システム・ジオグラフィー Day1

システムコーチングのトレーニングを受けている。1日目が終了。 ひたすらにランズワーク®︎を行う一日だった。 ランズワークは、相互理解を確立するためのツールだ。自分を国にたとえて、その国の様子や文化、特徴を表現する。そして、お互いの国を「旅」する…

システムコーチングのトレーニングを受けてきます。システム・ジオグラフィー Day0

チーム作りは、1+1を2未満にしないことだと考えている。「1+1=100!」という世界観とはちょっと違う。 なぜなら、人と人とが関わることで、何かしらの問題が起こるためだ。 それはコミュニケーションミスかもしれないし、目的のズレかもしれない。好き嫌いか…

1%のカイゼンアイデアを出すふりかえり

支援しているチームのひとつで、「いろいろなふりかえりを体験してみたい!」という意見がでた。 そこから隔週でチームメンバーがやったことがない(そして、ぼくもやったことがない)ふりかえり手法を試している。 今回やってみたのは、「小さなカイゼンア…

画像を推察するアイスブレイク

ミーティングで試したアイスブレイクが好評だった。とある勉強会で体験した、その名も「画像推察ゲーム」。 画像を見せて、「これはWikipediaのどのページで使われている画像か?」を参加者に答えてもらうというシンプルなゲームだ。 手順もシンプル。 (事…

雑談会をしてみた感想

こちらの記事での宣言通り、「アジャイル雑談会」を毎週1回開催している。 www.sobarecord.com 雑談したいトピックを出し、投票する。投票数が多いトピックをその日のテーマとし、雑談する。このシンプルな回を毎週開催している。 ちなみに、今まででた話題…

減らす、やめるという選択を促すふりかえり

フレームワークは、思考の補助線である。良くも悪くも、そのフレームの方向性に考えは促されていく。 チームのふりかえりにも、たくさんのフレームワークがある。一番有名なのはKPTだろう。 そんなフレームワークの中で、ぼくがよく使うのは「Small Starfish…

集まる時間を決めておく。話題がなくとも(POアワーのすすめ)

チーム内でコミュニケーションをスムーズにするための方法はいろいろある。おそらく、多くのチームで取り入れているであろう朝会や週次定例もその中のひとつだ。 ぼくが支援しているチームでも、そうした朝会や週次での定期的なコミュニケーションの場を設定…

ムービングモチベーターズでふりかえりしてみた

「どういう仕組みを取り入れると皆のモチベーションはあがる?」 この問いかけが、いいなと思った。先日参加した、「マネージング・フォー・ハピネス発刊イベント」のワーク体験で、訳者の寳田さんから教わった言葉だ。 ワークでは、ムービングモチベーター…

バス係数、少し話すだけで2になる

コロナで寝込んでいるとき、分かったことがある。コロナに肉は効かない、支援先のチームはスクラムマスター(僕)がいなくても動けた、そして30分話すだけでバス係数が2になることもあるということ。 バス係数とは、不謹慎だと言われ兼ねない表現だが、「何…