迷ったときにどう選択するのか
迷う。
ご飯を食べるとき、ものを買うとき、時間のつかい方を決めるとき。AとB、いったいどちらの選択肢を選ぶべきなのだろう。
そんなとき、ぼくが基準にしている考え方は、「迷ったら、新しい経験を得られるほうを選ぶ」こと。経験は、人生を豊かにするのだ。
「迷ったら、○○なほうを選ぶ」には、いろいろなバリエーションがあるらしい。「迷ったら、物語が進むほうを選ぶ」という詩的なものや、「迷ったら、成長できるほうを選ぶ」という表現も見かける。
今日、あらたに発見したのは、「迷ったら、恥ずかしいほうを選ぶ」。かなりチャレンジングだが、良さそうな判断基準だと思う。
人間は、安定を求めて変化を恐れる。そのブレーキをいったん解除できる言葉をもっておくと便利だ。
もやもやを出す、語る
働いていて、もやもやを感じることは誰しもあることだろう。もやもやを放っておくと、業務上の問題がおることもあるし、個人のモチベーション低下につながることもある。
しかし、もやもやを出す場は少ない。定例、朝会、ふりかえり。もしかしたら、1on1の時間でも出すことはないかもしれない。
ぼくがいるチームでは、もやもやを出す場として「もやみ」エリアをオンラインホワイトボード上に用意している。ここに付箋が置かれると、朝会か夕会でもやもやを拾えるという仕組みだ。
また、もやもやを出すためだけのミーティングをたまにしている(隔週のふりかえりの時間を利用)。
まず、もやもやをひたすら付箋に出す。そして、出た付箋をながめ、もやもや度が高い付箋に投票をしていく(下図では雲のマーク)。票の多い付箋から対話をしていく。
もやもやに対しては、どちらも解決にいたらない場合も多い。だけど、もやもやを出す、そして語るのはチームにとって必要な活動なのだ。
学びを整理するふりかえりでは4Lsを使う
年度末はふりかえりの季節。
今日は、3年間かかわった人材育成に関する施策が、ひとまずの終わりをむかえた。担当者で集まり、ふりかえりをした。
こういうときに使えるのが、「4Ls」というふりかえりのフレームだ。
Likeには自分が気に入ったもの、Learnedには学んだこと、Lackedには足りなかったもの、Longed forにはこの先に望むものを書く。書けたら、共有しあう。
チームでふりかえりをするときにも使えるが、個人の学びが整理しやすいので、ひとりひとりが学びを持ちかえる場合によく使っている。
Likeを書けるのが、ぼくのお気に入りポイント。「自分はこのチーム、この活動でこんなことが好きだと思っていたのか」ということに気づくことで、自己理解が進むからだ。
それも、ひとつの学びになるのだ。
システム思考とEQ ─ 『21世紀の教育』を読みはじめた
「そばちゃんは、”感情”を探求するともっと輝けると思う」。システムコーチングのトレーニングを受けている時に、そうトレーナーから声をかけてもらった。
輝けるではなく、可能性が広がるだったかな。ともかく、ハッとする言葉をもらえたのは、トレーニングの内容のみならず、大きな収穫だった。
そこから、”感情”に関してアンテナを張っている。ムードメーターをチェックインで試せたのも、意識づけができていたからだと思う。
何冊か、本も買った。ずっと積ん読状態だったのだが、ようやくページをめくりはじめた。
読み始めたのは、『21世紀の教育』。
システムコーチングはさまざまな理論を背景になり立っているのだが、本書はそのうちの「EQ(感情的知性)」と「システム思考」についてふれている(著者のふたりが、それぞれの第一人者なのだ)。答えのない、新しい世界に生きる子どもたちに、EQとシステム思考を合わせた教育を贈ることがテーマだ。
僕たちが自分の感じていることに気づき、より良く生きようとすることは、けっして自分勝手なことではない。それどころか、他者やより大きなものとつながるきっかけとなり、その人がより良い世界をつくる一歩となっていく。
『21世紀の教育』より
子どもの教育についての本ではあるが、”感情”の探求と、チーム作りに関するヒントももらえそうな予感がしている。
タスク管理するには、まず書き出せ ─ 楽しいタスク管理のカタに参加して
先日、タスク管理の勉強会に参加した。人のタスク管理の方法を聞くのは、なぜこんなに楽しいのだろう。タイトルの意味したところではないかもしれないが、ニヤニヤしながら話を聞いていた。
話し手のひとり、小田中さんの紹介していたGTD(Getting Things Done)は、ぼくも長年つかっている。
あらためてGTDのステップを聞いて、頭の中にある、仕事もプライベートも気になることは全て書き出すところが勘所なのだなと思った。
頭は考えるためのものであって、何かを保管しておくものではない。
デビッド・アレン『ストレスフリーの仕事術 ― 仕事と人生をコントロールする52の法則』
それと同時に、慣れていないと大変だろうなと思ったこともある。タスクの分類と優先順位決めだ。10個くらいならなんとかなる。しかし、頭の中にあることは、30も40もあるはずだ。ここでつまずくともったいない。
こういうことは、AIにまかせるといいのかもしれない。小田中さんのスライドに出てきた「アイゼンハワーマトリクス」と「プロジェクト分け」をChatGPTに試してもらった。
もちろん、分類とグループ分けともに、自分のイメージと異なるタスクがあれば修正は必要だ。だが、はじめの一歩を踏み出しやすくはなるはずだ。
閑話休題。
もうひとりの話し手、伊藤さんのお話しも面白かった。タスク管理をコズモギャングズで例えており、「タスクを小分けにすると各個撃破できる」という考え方はなるほどと思った。
イベントを通し、自分のタスク管理をひさしぶりに見直してみようと思った。楽しいお話し、ありがとうございました!
▼伊藤さんのスライド
▼小田中さんのスライド
▼GTDの本。気になった方におすすめ。
行動、把握、対応
ちょうど一週間前にこんな記事を書いていた。
そこから、さらに世界が加速していっているように感じている。
GoogleがBardを公開し、Bingはチャットでの画像生成機能をそなえ、MicrosoftはさらにGithub Copilot Xを発表。そして、今日はChatGPTプラグインの話で持ちきりだ。
情報量とできることが多すぎて、週末に何をしたらいいのか分からない(AIにふれる以外のこともふくめ)。そんな気持ち。
こういう時は、行動してみる。進めば、何かしらに気づくことができる。そこから、対応していく。
今日の仕事も終わったので、AIにも本業にも関係ないけど、まずは筋トレに行ってきます。
ゴールが見えていても油断しない
今日の反省。ゴールが見えていても油断しないこと。
チームの今後の予定を決めるミーティングがあった。ソフトウェア開発をするチームなので、「こういう機能を実装したい」という話をみんなでして、スケジュールにおさまるか議論をする。
実装したい機能の内容については、事前に決めてくる役割の人がいる。今まではしっかりと準備ができていたのだが、今回は開発に必要な情報がけっこう不足していた。結果、うまくスケジュールを立てることができなかった。
これは、その方ひとりの責任ではなく、情報の不足を事前に気づけなかったチーム全体の責任だ。プロジェクト全体で予定していた機能の実装が終わっている状態なので、オプションの機能に注意をはらっていなかったのだ(とはいえ、スクラムマスターであるぼくの責任が大きい)。
自動車事故では、自宅周辺では気を抜きがちという話がある。生活道路の事故はかなり多い。今回の話と似ているなと思った。
慣れた状態、ゴールが見えた状態だと気を抜いてしまいがち。そういうときこそ油断をしない。
だろう運転ではなく、かもしれない運転をするべきなのだ。