チーム設計師の考え事

日々、考えていることをつらつらと

パターンを当てはめるのではなく、パターンに当てはまったら使う

当たり前なのかもしれないけれど、外してはいけないことだと感じました。

 

チーム構成が変更となり、3名の新メンバーを迎えたチームで「託児所パターン」を試してみました。託児所パターンとは、書籍『組織パターン』に書かれているパターン(ある状況においてチームや組織の問題を解決するもの)のうちのひとつです。

 

新規メンバーは、そのプロジェクトの理解を深める必要があるし、技術が未熟であれば磨いていくことが必要でしょう。しかし、チームとしては成果を出していくことも必要です。そこで、職人(ベテラン)のメンバーから一人、新規メンバーらと一緒に仕事をする人をアサインします。既存メンバーで今まで通り成果を出し、訓練をするためのチームで少しずつ成果を出しながら新規メンバーのキャッチアップ・スキルアップをうながしていきます。

同書によると、職人一人あたりに新人二人がついたときから、この託児所パターンの方が効率的になるそうです。

 

じつは、はじめからこのパターンを適用したわけではありませんでした。最初は、職人一人につき、新規メンバーをあてがうようなペアプログラミングをしていました。
「スキルアップのためには、もう少し工夫が必要なのかも?」「新人だけで、少しペースを落として進めていきたい」、チームのふりかえりにてそんな話がでました。

そこで、託児所パターンの話をしたら、「それだ!」という反応があり、採用することに。結果、新規メンバーも十分な成果がでるようになりました。

 

パターンを当てはめるのではなく、はまるパターンを使う。フレームワーク、プラクティス、ツールなどにも通じる、そんな手応えを感じました。