チーム設計師の考え事

日々、考えていることをつらつらと

ヒエラルキーを使って楽をしない

社会人になってから、ずっとサラリーマンではあるが、個人事業主のような感覚で仕事をしてきた。派遣エンジニアとして客先に単身で突っ込むことからキャリアをスタートさせた影響か、そういうイメージが常にある(もちろん、チームワークはとる形でね)。そういったマインドからも、組織構造からも、誰かに何かを一方的に任すということはあまりなかった。

最近、年下のチームメンバーに作業を丸投げする経験をした。ぼくが責任者である案件の中の、独立したタスクだ。このとき、恐ろしいと感じるくらい「楽だ」と思った。

敬って接してもらえるし、お願いすると快く引き受けてくれる(いい関係を築けているよう願ってはいるが、組織のヒエラルキーの影響もあるだろう)。「こういう理由でこのタスクをせねばだから、今月中にこういう形になるようお願いします」、そう伝えるだけでタスクが完了する。まるで魔法のように。

この「楽だ」という気持ちに流されてしまうと、いわば「老害」になってしまのではないかと思った。楽だと、考えなくなる。相手をおもんばかることを忘れ、意見を聞かなくなる。チーム、組織としては悪手だ。

 

この感覚に引きずられないように気をつけようと思う。常に考える。楽をしない。

コンフォートゾーンは、抜けるためにあるのだ。