チーム設計師の考え事

日々、考えていることをつらつらと

書ききることが大事

5月に開催される技術書典にむけて、新しい本を書いている。 ふだんはチーム作りを仕事としているのに、今までそのことについて書いていなかった。現在のぼくの、チーム作りに対する考え方を形にしたいと思った。なので、チーム作りをテーマに書くことにした…

独りの時間を持つ

ひらめきは、突然おとずれる。よくある三つのパターンをまとめた、三上という言葉もある。馬上(移動中)、枕上(布団・ベッドの上にいるとき)、厠上(トイレにいるとき)。リラックスしたり、ぼーっとしているときに、アイデアが生まれやすいのだ。 ぼくは…

「知る」を積み重ねる

本を読む、トレーニングを受ける、経験する。なにかしらの能力を身につけるためにすることだ。しかし、それぞれ単体では「知る」ことしかできない。 調理の本を読んだだけでおいしい料理はできないし、自己流で作り続けるだけでもおいしい料理はできない。学…

感情を言語化する「ムードメーター」でチェックインをしてみた

なぜか、むかし読んだWeb記事をおもいだした。「今日のふりかえりのチェックインはどうしようかな」と考えていたとき、ふと頭をよぎった。こういうとき、デジタルなメモはとても役に立つ(Notion、いつもありがとう)。 日付を見ると、2021年8月の記事なので…

コーチングや1on1の締めってどうしてる? ─ コーチングわいわい会に参加

複数人でするワークショップやシステムコーチングでは、なんとなく締め方はわかる。拍手したり、決めポーズを取ったり、みんなで声を出したりすれば、終わり感がある。次の一歩を踏みだせる感じ。 だが、1対1のコーチングでは、戸惑ってしまった。飲み会やカ…

鍵はケースかカバンに入れたほうがいい

鍵なくし 二時間探した 夜の道 妻が見つけて わびの外食 キーケース買います……

前にしていた話や約束も、目に見える形にして提示するべき

予算の話で認識あわせをするのに時間がかかった。なにかトラブルがあったわけではない。だが、お金のやり取りは慎重にするべきなのだ。 渡部「以前お話したように、これこれこういう理由で、この額の請求で大丈夫ですか?」相手「??? どういう話でしたっ…

陽気でいよう ─『ユーモアは最強の武器である』を読んで

少し前の自分なら、「ユーモアは最強の武器である」とは思えなかっただろう。不満が降り積もる組織、殺伐としたチーム、楽しく働けていない人々。そんな現場をたくさん見てきた今、ユーモアはひとつの希望なのかもしれないと感じている。 『ユーモアは最強の…

ヒエラルキーを使って楽をしない

社会人になってから、ずっとサラリーマンではあるが、個人事業主のような感覚で仕事をしてきた。派遣エンジニアとして客先に単身で突っ込むことからキャリアをスタートさせた影響か、そういうイメージが常にある(もちろん、チームワークはとる形でね)。そ…

本部内LT大会で、AIの言うとおりのスライドを作って発表した

ChatGPTを少しずつさわっている。今のところ、アイデアの発散に使える優秀なアシスタントという印象だ。 ちょうど、会社で本部内のLT大会を開催する予定だったので、ChatGPTを使ってLTをしてみようと考えた。その結果がこちら。 ChatGPTに言われたとおりにLT…

会議終了時に決まったことは確認せよ。議事録をとっていたとしてもね

とあるチームのふりかえり。いいね! と思うアクションアイテムが出た。「会議の最後に、決まったことを確認しよう」というもの。チーム全体にただよう「かみ合っていない感」からこのアクションが導き出された。 これがいいアクションなのは、手戻りを防げ…

そういえば、チームがうまくいっているかをどう確認していたのだろう

もともとはバラバラに動いていた2つのチームが、最近は同じ仕事をする体制に変わった。そんなチームを横目で見て、たまにつぶやくのがぼくの仕事だ(2年くらい関わっているので、価値は出せていそう)。 2チーム合同で、2週間に1度実施しているふりかえりを…

リアルな言葉を口にする

自分の意見、言えていますか? もちろん、TPOはありますが。 ぼくは、今年に入ってから「ちょっとした違和感だったけど、感じたときに言葉にしたほうがよかったな」と猛省する件が立て続けに起こった。うーん、申し訳ない…… チーム作りやアジャイルの専門家…

自分のしたいことを朝の習慣にする

タスク管理や習慣づけ、自分の目標を達成する系の本でよくいわれているのは、「重要なことは朝にする」ということだ。夜は割り込みがおおいし、疲れもたまっている。重要だけど緊急ではないことは、朝にするしかない。 今までは、「そうかもね」と思うくらい…

タスク管理とタイムマネジメントのOS ─『限りある時間の使い方』を読んで

人生の見え方が変わるような本に出会えたのは、かなりラッキーな出来事だったと思う。しかも、3冊も。 高校時代の失恋から立ち直らせてくれた『チーズはどこへ消えた?』。社会人としてのスタンスを確立させてくれた『転職の思考法』。そして、より豊かな人生…

研修のあり方を変えてくれそうな『教えない教え方(仮)』の出版を応援している

本の価値はひとそれぞれ。話題にはなっているが1行も参考にならない本もあるし、毎ページにドッグイヤーとハイライトをしてしまう本もある。 この本は、ぼくにとって後者になる予感がしている。『教えない教え方(仮)』だ。仮とついているのは、まだ出版が…

数字に含まれない喜びがある

自分の考えたことや思ったこと、体験したことをブログに書いている。文章の練習という狙いも含め。 そんなブログが、平均で1日に30PVもあるのは、ありがたい限りだ。 そんな数字も嬉しいのだけれど、やはり人の言葉でもらうフィードバックが嬉しい。 「ブロ…

傾聴は、相手の物語を聞く

相手の話をちゃんと聞くというのは、相手のナラティブ(物語)を聞くことなんだなと思って、つぶやいた。 相手の話をちゃんと聞くということは、ナラティブを聴くということなんだなぁとあらためて感じている。 — 渡部啓太(そば) / チーム設計師 (@sobarec…

1on1でもワークショップしたっていいんだぜ

1on1では話を聴くことが大事だといわれている。そう、傾聴。だけど、この言葉のイメージからなのか、ただ「話す」「聞く」だけで1on1の時間を過ごしている人が多い。もちろん、それでも問題はない。ただ、「ワークショップをする」という選択肢を持っていて…

自分を表す9マスで自己紹介:ナインタイル

チームの自己紹介方法はいろいろあるけれど、ぼくがちょくちょく使うのは「ナインタイル」という方法。元同僚に教えてもらったのだけれど、出典は不明。だけど、かなり使える。 まず、紙でもオンラインホワイトボードでもいいのだけど、それぞれが9つのマス…

参加者全員が笑顔になるアイスブレイク

先日、すてきなアイスブレイクに出会った。このアイスブレイクを行うと、なんと参加者全員が笑顔でミーティングを始められるのだ。 手順は簡単。ただし、オンラインミーティングであることが前提条件だ。 まずは、笑顔の効果を話す。笑顔は信頼関係はもちろ…

善と系

会社の先輩が推している「コテンラジオ」を聞き始めた。1年半前におすすめされてから、やっと重い腰、というか耳をかたむけたのだ。 なるほど、これは勉強になる。 最新のテーマは「社会福祉」。その中で話されていた「善」の定義が興味深かった。 「善」と…

哲学というものにもふれていきたい

哲学はいろいろなところに顔を出す。なにかと哲学者の言葉が引用されていたり、そもそもの考え方が哲学を原点としていることもしばしば。 ありふれたもののように感じるが、ぼくは哲学書を読んだことがない。最近はそのことを痛感し、もっと哲学にもふれてい…

うまく協働するために仕事のレベル感をあわせる

何を、いつまでに、どこまでのレベルで、何のためにやるのか。そして、それぞれがどう動くか。メンバー間でこれらの認識があっていないと、チームの不和につながってしまう。 例えば、AさんとBさんが協力してプレゼン資料を作ることになったとする。 Aさんは…

マンガで知らない世界を知る

異世界もいいけれど、ぼくたちがいるこの世界も面白い。その面白さを気軽に覗けるのがマンガだ。 言葉は聞いたことがあるけど、よく知らない。そんなテーマを描いているマンガはけっこうある。最近は、そうしたマンガを読むのをひとつの楽しみにしている。 …

知行合一。『正しいものを正しくつくる』のイベントに参加して

ものづくりは、難しい。そのことをよく表しているのが「正しいものを正しくつくる」という言葉だと思う。コミュニティでも仕事でもお世話になっている市谷さんの本のタイトルだ。 本の内容と、発刊から3年半ほどのアップデート内容を含めたお話を聞く機会が…

失敗は学習の機会

お隣のチームでは、失敗したことを忘れないように付箋に書いて貼っているらしい。チームメンバーに新人が多いため、教育という意味でも有効に活用しているようだ(新人の方々を”詰める”のではなく、知見を溜めるのが目的)。 チームの虎の巻を作るような、良…

相談できる場を作り、参加できるようにする

社内のスクラムマスター(スクラムというフレームワークにおいて、チームがうまく機能するためにいろいろ支援する役割)が集まる会に参加している。お互いの困りごとを相談しあったり、持っている知見を共有したり。横の繋がりができる、かなり良い場だ。 一…

『熱狂のデザイン 楽しく結果を出すチームのつくり方』を読んで、チーム作りを見直す機会になった

「協力」という言葉を紐解いていくと、良いチーム作りのヒントを見つけられるかもしれない。最近はそんなことを考えている。 ハーバード大学が80年間近く続けている大規模な追跡調査によると、人生に幸福と健康をもたらすのは良い人間関係だそうだ。これは、…

『めんどくさがりなきみのための文章教室』を読んでもっと書こうと思った

文章を書きたいなという気持ちはあるものの、ついつい後回しにしてしまう。やはり、ゲームやアニメはお手軽で、楽しい。 読書もお手軽で楽しいので、その気持ちよさと自分を机の前に向かわせる動機づけという一石二鳥を狙い、書き方の本を読むこともしばしば…